北九州市戸畑区で苦しくない内視鏡検査をしています

北九州市戸畑区|苦しくない内視鏡検査

胃内視鏡検診における経鼻内視鏡の現状と問題

経鼻内視鏡検査についてかなり詳しく述べてます。

経鼻内視鏡検査に関しては今現在では完成度の高い検査とは言えません。

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苦しくない検査という点では自分も納得しているのですが・・・今の口からの一般的な内視鏡検査と比較しますと、相当に昔の(自分の経験では今から10年以上・・もしかしたら15年以上)内視鏡検査と同レベルの精度になってしまいます。

自分も経鼻内視鏡検査を購入しようか?と迷ったので借りて使わせていただいたことがあるのです。

一週間の予定でお借りするはずでした。ある程度の人数はしてみないと正確な比較ができないと思ったからです・・・ですがおひとりだけ検査をしてすぐ御借りしていた会社にお電話してこう言いました。

「一週間お借りする予定でしたが・・もういいのでお手数ですが、回収に来て下さい。もう結構です。」・・・と。

あまりに画像(みえている画面のこと)が良くなくて上記に書いたように相当に昔の時代の内視鏡検査をしているような錯覚に陥ったほどです。
一般的な内視鏡検査としてはダメ・・とは言いませんが、小さなガンに関しては見逃す可能性がかなり高くなりそうでした。
特に悪くなるのが早い未分化ガンやスキルス癌に関して相当にまずい・・と自分の中では感じました。
未分化ガンやスキルス胃癌はそんなに多くはありませんが、発見できた時にはかなり進行していることが多く完治できることは多くありません。

自分の胃内視鏡検査に関する症例数は10000人(1万)は楽に越えています。
1万数千人(1万5千人まではいかない位)の内視鏡検査をして進行胃ガン、早期胃ガンを含めると数百人の胃ガンの方を直接自分で発見しています。
大きな病院では自分が直接関与しなくても他の医師が発見した胃ガンも検討会(病気の発見率の向上や診断率の向上のため全体での内視鏡検査の確認、見逃し予防のためのダブルチェックなど)などもありますし、学会などでもまれなガンの報告を見させてもらい見逃しを極力少なくするような努力を医師は皆さんしていると思いますので胃がんを見る目は経験年数が長くなるほどより正確になっていくと思います。
その中で自分が実際に未分化ガンやスキルス癌に出会ったのは数例しかありません。
ひそかに自慢できることですが、数年前には未分化ガンを発見し、今現在ご健在の方がおられます。なかなか助けることは難しい病気です。
しかし、他の数例の方ははっきり言って見逃しと言われても仕方がないような状態です。

具体的には検査上は異常なしと判断したにも関わらず後日(比較的短期間・・・半年から一年以内)に進行胃がんとなって発見されその後治療のかいなくお亡くなりになっておられます。
相当に前のお話ですが・・・

残念ながら今でもこういう例はあり得るのです。

それが未分化胃ガン、スキルス胃癌なのです。

非常に小さく詳細に観察することが必要なのと画像がかなり良くないと発見することは困難ではないかと考えられます。

そんなに多くないし助けた患者さんの実例を経験していないと専門家の間でも
「未分化がんはわからなくても仕方がない」という意見が多いですが・・・自分がそうなったらどうなのか?
仕方がない・・・とあきらめ切れるのか?

と考えると最善を尽くして仕方がなければやむをえないが・・・と自分なら考えます。

であれば今は経鼻内視鏡検査は自分の中では第一選択肢にはならない・・・という結論です。
香川県立がん検診センターの安田貢先生が内視鏡学会雑誌にタイトルについて述べていましたので少しまとめてみます。

ここから内視鏡学会雑誌の要旨
経鼻内視鏡は通常径の経口内視鏡検査よりも被検者の苦痛が少なく検査中の循環動態や酸素飽和度が安定しており検査の受容度と安全性を重視する胃がん検診に相応しいものであろう.
しかし挿入時の鼻腔痛や画質と操作性が通常径内視鏡より劣るという欠点も有しており診断精度の評価もまだ十分とは言えない.

そのため各施設の実情に即した適切なインフォームド コンセントと適応の決定が重要であり決め細やかな前処置と熟達した内視鏡専門医による時問をかけた丹念な観察が求められる.

今後経鼻内視鏡検査が内視鏡検診のという枠の中で定着するにはその診断精度が過去の内視鏡検診成績に遜色のないものであることを証明する必要がある.

また対策型検診として広く展開するには多くの内視鏡専門医の養成と施設間格差の減少厳格な精度管理が必須である.

前処置の煩雑さやその他方法論の多様性の解決についてはガイドライ ンの作成が待たれるところであり画質や操作性の間題点は各メー力一の今後の開発努力に期待する.

・・・・・ここまで
また記事本文の中に以下の文章があります。以下抜粋
前述のように経鼻内視鏡の画質は通常径内視鏡より明らかに劣ると言える. スコープの操作性
や検者側の因子等も考慮すると総合的にみて経鼻内視鏡検査の診断精度は通常径内視鏡検査より低いものと考えられる。

しかし諸検診施設における経鼻内視鏡検査の胃がん発見率は O . 17 ~O . 28 %と胃 X 線検査より良好であり 経口内視鏡検査と比較しても同等である .

河合ら は外来における胃がん発見率が従来系内視鏡に比べてむしろ高いとしその理由としてそれまで内視鏡を肺がって受診しなかった患者すなわち初回受診者が経鼻内視鏡検査を多く受けたことであろうと推測している.
宮脇ら は 2002 年から始めた経鼻内視鏡検査による胃がん発見率がそれ以前の経口内視鏡による成績と差がないことを報告している.

だがこれらの好成績は先進的に経鼻内視鏡検査を行っている施設で熟達した内視鏡医が施行したものであり一般施設にそのまま当てはまるものかどうかは不明である.

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